la-balsa
 
 
エクアドルは世界でも主要なバルサ材輸出国として知られています。同時に、近年世界で
最も急激な森林破壊・土壌侵食に見舞われている国でもあります。原生林の乱獲な伐採が
行われ、多くの雲霧林、マングローブ林、そして熱帯乾燥林が失われています。

バルサ (balsa, Ochroma lagopus) は、アオイ目パンヤ科の高木で1属1種です。 「バルサ」は
スペイン語で「いかだ」の意味です。木材としては非常に軽く、模型などに使われています。
南米の熱帯地域からメキシコ南部が原産であり、生長が早く、樹高は30メートルに達します。
常緑樹であるが、乾季が長い場合は落葉します。葉は掌状でやや裂葉し、長さ30~50cm
ほどとなります。
幹は木目が粗く、非常に軽く軟らかい材木になります。バルサの密度は約140kg/m3ほどで、
だいたい 100~200kg/m3の範囲にあり、これは一般的な木材の約 1/3 です。このため、
バルサは模型や浮き、救命胴衣などに使用されています。(引用 : Wikipedia「バルサ」)

 このようなバルサ材はエクアドルでは環境省の条例のもと、植林地化されつつあります。
しかし不法な伐採、政府の取り締まり能力が限られていること、当局の腐敗、そして土地保有
政策の不足などにより既に伝統的な筏漁で使用される太さのバルサ材の確保が窮地と化され
ています。彼らは2年に1度、月のカレンダー読み、月の重力の少ない三日月の日を選び
伐採します。その理由は、満月や新月の時期は月の引力が強まり木の中に住む虫が増殖し
その時期に伐採した木は直ぐに傷んでしまうという口碑があります。

 日本人の植林地を確保されているバルサ工場(BALPANT)の協力のもと今後とも持続的な
筏漁を行うために植林の一部借り提供していきます。
また、いかだの伝統文化を保護する目的のため、私たちはプヤラスの伝統的な筏漁を体験し、
丸太の確保の困難さだけではないと知りました。
プラヤスの筏は潮の干満を利用して夜間に漁に出て早朝に戻ります。彼らは沿岸部の高波
を櫂で漕いで越えたところで、風がある場合は帆を張り櫂を舵替わりに使い操舵します。
無風の場合は、櫂で漕いで進みます。
  エサをとる際には潮の速さや鳥の動き、海の臭いを嗅ぎわけて探し当てます。取った小魚
は丸太を刳り抜いた小さな生け簀に小魚を入れ、それをエサに独特な漁をします。彼ら筏乗り
は、針に生きた小魚をつけて泳がせて大きな魚を釣ります。プヤラスの筏乗りの特徴は釣り糸
に針だけの物を太ももに結び、手足に一本づつ指の間に挟んで時には4本の釣り糸を巧みに
扱い漁をします。差し網や底引き網の用に微生物や小魚をとらず、釣り針で釣れる一日の
量も限られており環境保全の役割もされています。

筏での行動範囲は沿岸部約10海里程度に限られており、その狭い沿岸区域での昼夜限らず
モーターボートによる差し網、底引き網やまき網船による乱獲により、漁獲量が激減しており、
漁業関係者と公安局との協議会の設置を促進するとともに海洋利用に関するルール・マナー
の啓発を働きかけていきます。
 
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